大勝した民主党へ、あえて苦言を呈します
エールに引き続き、今度は勝利の側には苦言を呈します。
今回の選挙結果により、民主党においては、小沢チルドレンが大量に出現しました。ある地区の候補者は、民主党であればどこからでもということで、さまざまな都道府県の公募制度に応募されていたということを聞きましたし、国替えも行われるなど、その地域が好きだから、その地域の問題を解決したいから国会議員になるというよりも、まずは国会議員になってからその地域のことを考えるというように、私から見ると順番が逆になっているような気がいたしました(これは、自民党の小泉チルドレンにも当てはまりますが)。また、自民の公募から民主の公募に多くの人が乗り換えているというような報道も目にしました。
これにより、民主党も、非常に雑多な人材を、郵政選挙の小泉チルドレン以上に雑多な人材を抱えることになりました。もともと民主党はその結党の背景から、幅広い思想幅を構成していましたが、今回の大量の新規当選者を抱え込みました。本当にうまく融合し、モザイク画のように一つの素晴らしい絵のようになればよいでしょうが、政権与党として政策を実現する側に回ったときには、その利害調整をどうするのか非常に難しい問題を抱えたといえます。
特に、外交&安全保障について、民主党は本当に大きな幅があると思います。すでに日記で書きましたが、アフガンに行くことを述べているオバマ大統領が、アフガンについて日本に援助を求めてきたときにどうするのか?自衛隊派遣などを求められた場合にどうするのか?より具体的な問題として北朝鮮をどうするのかについても、大きく割れる可能性があるのではないかと思います。
また、しがらみについて、あえて書きますが、自民党は、長年の与党状態ゆえに、利権とそれに連なる政治団体・圧力団体という「レント・シーカー(公的なものを利用して自分に利益を誘導する人々)」が存在したといえます。民主党は、しがらみがないことを強調していますが、それは、政権与党として本格的に行動したことがなかったので、しがらめなかったと言えます。しがらみ「レント・シーキング」は利権があってこそ初めて発生するものだと思います。そもそもその利権を発生させにくい野党では、しがらもうにもしがらめないものではないかと思います。
しかし、これからは政権与党です。支えてきた団体にどう報いるのかは非常に大きな課題であり、その報い方によっては、その団体が新たな「レント・シーカー」になる可能性があります。これまでの自民党型ではない支援団体との関係づくりをできるか、できないかが、「しがらみあり」「しがらみなし」を分けることになると思います。
こういった問題を整理するとともに、民主党もそろそろ世代交代を本格的に進めるべきだと思います。一度、前原代表を選出したときに、それが進むかと思いましたが、結局、今民主党で中心にいるのは、結党当初からの方々で、この政権与党の間、というよりも政権与党として組閣する際に、いかに新しいイメージを出すことができるのかが、一つのカギです。
そして、マニフェストを掲げ、4年間政権与党として活動できるのか、4年間の間に、衆議院が解散した場合は、9.11の小泉郵政選挙のとき以上の強烈な風が吹くことになると思います。
あえて苦言を呈しましたが、本格的政権交代を日本新党のときのように正直何をしたのかわからないままに、総理大臣を変え、崩壊してしまうようなことなく、これまでの自民党を中心とした長い政治体制について、時間がかかると思いますが、一から整理し、新しい政治を始めていただきたいと思います。
今回の選挙結果により、民主党においては、小沢チルドレンが大量に出現しました。ある地区の候補者は、民主党であればどこからでもということで、さまざまな都道府県の公募制度に応募されていたということを聞きましたし、国替えも行われるなど、その地域が好きだから、その地域の問題を解決したいから国会議員になるというよりも、まずは国会議員になってからその地域のことを考えるというように、私から見ると順番が逆になっているような気がいたしました(これは、自民党の小泉チルドレンにも当てはまりますが)。また、自民の公募から民主の公募に多くの人が乗り換えているというような報道も目にしました。
これにより、民主党も、非常に雑多な人材を、郵政選挙の小泉チルドレン以上に雑多な人材を抱えることになりました。もともと民主党はその結党の背景から、幅広い思想幅を構成していましたが、今回の大量の新規当選者を抱え込みました。本当にうまく融合し、モザイク画のように一つの素晴らしい絵のようになればよいでしょうが、政権与党として政策を実現する側に回ったときには、その利害調整をどうするのか非常に難しい問題を抱えたといえます。
特に、外交&安全保障について、民主党は本当に大きな幅があると思います。すでに日記で書きましたが、アフガンに行くことを述べているオバマ大統領が、アフガンについて日本に援助を求めてきたときにどうするのか?自衛隊派遣などを求められた場合にどうするのか?より具体的な問題として北朝鮮をどうするのかについても、大きく割れる可能性があるのではないかと思います。
また、しがらみについて、あえて書きますが、自民党は、長年の与党状態ゆえに、利権とそれに連なる政治団体・圧力団体という「レント・シーカー(公的なものを利用して自分に利益を誘導する人々)」が存在したといえます。民主党は、しがらみがないことを強調していますが、それは、政権与党として本格的に行動したことがなかったので、しがらめなかったと言えます。しがらみ「レント・シーキング」は利権があってこそ初めて発生するものだと思います。そもそもその利権を発生させにくい野党では、しがらもうにもしがらめないものではないかと思います。
しかし、これからは政権与党です。支えてきた団体にどう報いるのかは非常に大きな課題であり、その報い方によっては、その団体が新たな「レント・シーカー」になる可能性があります。これまでの自民党型ではない支援団体との関係づくりをできるか、できないかが、「しがらみあり」「しがらみなし」を分けることになると思います。
こういった問題を整理するとともに、民主党もそろそろ世代交代を本格的に進めるべきだと思います。一度、前原代表を選出したときに、それが進むかと思いましたが、結局、今民主党で中心にいるのは、結党当初からの方々で、この政権与党の間、というよりも政権与党として組閣する際に、いかに新しいイメージを出すことができるのかが、一つのカギです。
そして、マニフェストを掲げ、4年間政権与党として活動できるのか、4年間の間に、衆議院が解散した場合は、9.11の小泉郵政選挙のとき以上の強烈な風が吹くことになると思います。
あえて苦言を呈しましたが、本格的政権交代を日本新党のときのように正直何をしたのかわからないままに、総理大臣を変え、崩壊してしまうようなことなく、これまでの自民党を中心とした長い政治体制について、時間がかかると思いますが、一から整理し、新しい政治を始めていただきたいと思います。
by ebiken-chigasaki
| 2009-08-31 01:47
| 雑感