2009年印象に残った本を勝手にセレクト
私の趣味は読書なんですが、2009年は58冊の新書・ハードカバーなどを読みました。その中で、私なりにベストを選びたいと思います。
2009年印象に残った5冊
第1位 「ヘルプマン 8巻 ケアギバー編」著者:くさか里樹
この8巻は、とにかく良かったです。この1冊にかなりいろいろなことが詰まっています。
認知症に理解の少ない社会
認知症の親を抱えて崩壊する家庭
介護現場の外国人ヘルパーの厳しい現状
外国人に対する日本のやはりひややかな目
などかなり考えさせられます。本の字面ではないマンガの絵の力も実感します。
第2位 「正しく知る地球温暖化-誤った地球温暖化に惑わされないために」 著者:赤祖父俊一
北極のオーロラ研究の第一人者が、できうるかぎりのデータを使って地球温暖化についての説明がなされます。IPCCの用いたデータ以前よりも、地球温暖化が進んでいることなどは、あまり知られていませんし、私も知りませんでした。また、地球温暖化については、二酸化炭素を中心とした温室効果ガスの影響が非常に大きいように報道され、そのように思ってしまいますが、実際には水蒸気のほうがもっとおおきな要素であることなど、地球温暖化を冷静に考えてみたいという方はぜひ読んでみてください。
第3位 「反貧困」 著者:湯浅誠
派遣労働者を巡る問題や貧困問題を世間に大きく知らしめた著者のその現場から見た思いや、現場から得た知見をもとに、社会の排除について整理し、ここ最近日本でよく用いられる「自己責任」という言葉についての批判も行われています。新書というお手軽に読めるにも関わらず、「貧困」について本当によくわかる1冊だと思います。
第4位 「神仏たちの秘密-日本の面影の源流を解く」 著者:松岡正剛
松岡正剛先生の講演会内容をまとめたものです。日本の神話の世界観を松岡正剛先生の視点で編集され、さまざまなつながりが分かりやすく、日本の神話の重層性を感じることができます。仏教についても非常に造詣が深く、知的好奇心を激しく刺激されました。セイゴオワールド炸裂の1冊でした。
第5位 「予想通りに不合理-行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」」 著者:ダン・アリエリー
ここ最近はやっている行動経済学の第一人者が書いた行動経済学入門ともいうべき1冊です。経済学は、ヒトは合理的に行動する(きちんと損得判断や必要不要判断を行う)ことが前提ですが、自分自身振り返ってみるとそうでしょうか?私自身はそうではありません。皆さんも必要ではないのに、無料!!なんて聞くと思わずもらってしまうなんてことはないですか。そういったさまざまな不合理な行動にも理由があることの説明がなされ、納得させられる1冊でした。
その他に読んだ書籍は、こちらへ
2009年印象に残った5冊
第1位 「ヘルプマン 8巻 ケアギバー編」著者:くさか里樹
この8巻は、とにかく良かったです。この1冊にかなりいろいろなことが詰まっています。
認知症に理解の少ない社会
認知症の親を抱えて崩壊する家庭
介護現場の外国人ヘルパーの厳しい現状
外国人に対する日本のやはりひややかな目
などかなり考えさせられます。本の字面ではないマンガの絵の力も実感します。
第2位 「正しく知る地球温暖化-誤った地球温暖化に惑わされないために」 著者:赤祖父俊一
北極のオーロラ研究の第一人者が、できうるかぎりのデータを使って地球温暖化についての説明がなされます。IPCCの用いたデータ以前よりも、地球温暖化が進んでいることなどは、あまり知られていませんし、私も知りませんでした。また、地球温暖化については、二酸化炭素を中心とした温室効果ガスの影響が非常に大きいように報道され、そのように思ってしまいますが、実際には水蒸気のほうがもっとおおきな要素であることなど、地球温暖化を冷静に考えてみたいという方はぜひ読んでみてください。
第3位 「反貧困」 著者:湯浅誠
派遣労働者を巡る問題や貧困問題を世間に大きく知らしめた著者のその現場から見た思いや、現場から得た知見をもとに、社会の排除について整理し、ここ最近日本でよく用いられる「自己責任」という言葉についての批判も行われています。新書というお手軽に読めるにも関わらず、「貧困」について本当によくわかる1冊だと思います。
第4位 「神仏たちの秘密-日本の面影の源流を解く」 著者:松岡正剛
松岡正剛先生の講演会内容をまとめたものです。日本の神話の世界観を松岡正剛先生の視点で編集され、さまざまなつながりが分かりやすく、日本の神話の重層性を感じることができます。仏教についても非常に造詣が深く、知的好奇心を激しく刺激されました。セイゴオワールド炸裂の1冊でした。
第5位 「予想通りに不合理-行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」」 著者:ダン・アリエリー
ここ最近はやっている行動経済学の第一人者が書いた行動経済学入門ともいうべき1冊です。経済学は、ヒトは合理的に行動する(きちんと損得判断や必要不要判断を行う)ことが前提ですが、自分自身振り返ってみるとそうでしょうか?私自身はそうではありません。皆さんも必要ではないのに、無料!!なんて聞くと思わずもらってしまうなんてことはないですか。そういったさまざまな不合理な行動にも理由があることの説明がなされ、納得させられる1冊でした。
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by ebiken-chigasaki
| 2009-12-31 11:22
| 読書記録