人気ブログランキング | 話題のタグを見る

茅ヶ崎市議”えびけんの政治”日記 by 茅ヶ崎市議会議員 海老名けんたろう

茅ヶ崎市議会議員”えびけん”こと、海老名けんたろう(松下政経塾出身)の茅ヶ崎市議活動日記。メールはebiken72@gmail.comまで
総務常任委員会視察2010 多賀城市その1 行政評価制度の構築に向けた取り組み
 茅ヶ崎市議”えびけん”こと海老名けんたろうです。今日から総務常任委員会の視察です。多賀城市→石巻市→花巻市の予定です。今日は初日で多賀城市に視察でした。
 
総務常任委員会視察2010 多賀城市その1 行政評価制度の構築に向けた取り組み_e0110824_221389.jpg

 視察項目は
  1.行政評価制度の構築
  2.地域経営アドバイザーおよび行政経営アドバイザー


の2項目です。多賀城市は、仙台市と隣接していることもあり、その住宅都市的な意味があるのだと思うのですが、人口は国勢調査ごとに確実に増加しています(茅ヶ崎市も市制移行、年単位で見るとずっと増え続けています)。そんな多賀城市も財政状況が厳しい中、「あれもこれも」から「あれかこれか」に転換しなければならないとの思いで、こういったことに取り組んでいるとのことでした。

 まずは、行政評価制度の構築について
 あらためて平成18年度から取り組みを開始し、まだ道半ばとのことでした。
 そもそもは平成10年度~取り組みを開始し、このときの第4次総合計画において行政評価制度導入を明言し、シートの作成や住民満足度調査をしていたそうですが、その手段(シート作成)が目的化してしまい、迷い中断したとのことでした。

 それが、平成17年の秋に、日本能率協会の行政評価研修を受け、なぜこれを導入し、どのように取り入れていくのかを再確認し、改めて取り組もうということになったとのことでした。

 それが、ある意味、第2期(平成18年度~ )の取り組みになります。
 平成18年度 各係1事業を対象(74事業)に対して行政評価を以下のサイクルで行う。
  Plan(目的・手段の企画) → Do(手段の実施)
    →See(目的達成度の評価・手段妥当性の評価→改革・改善) →Plan →Do →See

  また、この行政評価については、大きく分けて2種類あるが、まずは、「事務事業評価」に取り組むことを決めました。
     (1)施策・基本事業評価
        市全体でどうなったかを評価 部課長レベルの評価
        ・まちづくりがどれくらいすすんだのか?
        ・まちづくりの達成度を高めるためには、どの事務事業を優先すべきか?

     (2)事務事業評価
        担当職員レベル
        ・目的はまちづくりにつながっているか?
        ・成果をより向上させる方策はあるか?
        ・成果を落とさずにコストを削減できないか?

 (1)の「施策・基本事業評価」は、総合計画との連動が必要で、それがまだできるレベルではないこと、そして(2)の事務事業評価は、まず全職員が関わることから、この(2)を先に実施することを決めたとのことでした。

 事務事業評価の3つの視点
  (1)目的妥当性
      目的はまちづくりにつながっているか?
      税金を支出すべき目的か?
  (2)有効性
      活動に見合った成果が出ているか?
      成果をより向上させる方策はないか?
  (3)効率性
      成果を落とさずにコストを削減できないか?
      受益者負担は適正か?

ということで、平成18年度から取り組みを開始し、平成19年度、平成20年度と1サイクル1年半回してみて、平成29年度に事務事業評価を公表し、決算議会にも提出、また一般にも公開したとのことでした。

 この1サイクル(Plan → Do →See)と回してみてわかったこととして
  ・P→D→S よりも、D→S→Pの方が実際には適している。
  ・単年度事業は、このサイクルで動きやすいが、複数年かかるプロジェクトや建設事業にはなじみにくい。
   ※複数年度では、まだ進行中であるため、その年度ごとに区切ってサイクルを回せない
    建設事業は、完成後にその建設事業自身をやり直すことができないので向かない
     建設事業は、税を使うことの説明責任や進行管理が重要との認識

 また、1年半という1サイクルの中、法改正などで計画策定時の事業と実際にやっている事業が変わってしまっているケースがあり、それをどうするのか?もともとの計画なのか、それとも現実なのかという中で、目的を達する意味での内容変更であるため、現実を評価しようということになったそうです。

 今後は、800に及ぶすべての事務事業を対象にし、また、これまで取り組めなかったもう一つの評価(「施策・基本事業評価」)とまちづくり報告書を公表するうこと

 そして、予算についても、組織=部ごとの予算から、施策ごと(例えば、子育て支援など)に予算を配分していきたいとのことでした。そのために予算の単位を見直し、予算の単位を事務事業単位にしていくとのことでした。

 こういった取り組みもあり、10年前の第4次総合計画の基本計画は、何が成果となるのかわからない言葉だけの計画だったのが、今回の新たな第5次総合計画の基本計画では、現状値と目標値を設定し、具体的に検証可能なものにしたとのことで、本当にわかりやすくなっていました。

 まだ、道半ばということですが、改めてこれらの仕組みがほぼ完成したところで、また話を聞くことができたらと思いました。

 にほんブログ村 政治ブログ 政治家(市区町村)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 茅ヶ崎情報へ
にほんブログ村

 茅ヶ崎市議会議員 海老名けんたろう
by ebiken-chigasaki | 2010-10-26 22:20 | 常任委員会
<< 総務常任委員視察2010 多賀... 10.13 「地方議員年金を廃... >>


by ebiken-chigasaki
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログランキング
最新の記事
カテゴリ
お問合せ
茅ヶ崎市議”えびけん”公式HP
http://ebiken.jp

メール:ebiken72@gmail.com
Twitter @ebiken72
mixi エビケン

<2011.02.26>
茅ヶ崎市議会議員 海老名けんたろう後援会事務所新設
 〒253-0043 茅ヶ崎市元町5-29 ライブリーⅢ1F南 TEL&FAX 0467-58-8101 
検索
最新のトラックバック
以前の記事
タグ
ライフログ

正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために [PR]


反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) [PR]


現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書) [PR]


日本でいちばん大切にしたい会社 [PR]


子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書) [PR]


新平等社会―「希望格差」を超えて (文春文庫) [PR]


ベーシック・インカム入門 (光文社新書) [PR]


功利主義者の読書術 [PR]


日本人が知らない恐るべき真実 〜マネーがわかれば世界がわかる〜(晋遊舎新書 001) [PR]


予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 [PR]


ヘルプマン! 8 ケアギバー編 (イブニングKC) [PR]


池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 [PR]


マルクスは生きている (平凡社新書 461) [PR]


日米同盟の絆―安保条約と相互性の模索 [PR]


米軍再編―日米「秘密交渉」で何があったか (講談社現代新書) [PR]


日米同盟の正体~迷走する安全保障 (講談社現代新書) [PR]


ドル亡き後の世界 [PR]


PPPの知識(日経文庫) [PR]


井沢式「日本史入門」講座〈1〉和とケガレの巻 (徳間文庫) [PR]


井沢式「日本史入門」講座2 万世一系/日本建国の秘密の巻 (徳間文庫) [PR]


この国を動かす者へ [PR]


猛毒国家に囲まれた日本―ロシア・中国・北朝鮮 [PR]


この1冊ですべてがわかる 普天間問題 [PR]


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら [PR]


世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) [PR]


超マクロ展望 世界経済の真実 (集英社新書) [PR]


時代を読む 経済学者の本棚 [PR]


十字軍物語〈1〉 [PR]


十字軍物語2 [PR]


十字軍物語〈3〉 [PR]


日本の原発、どこで間違えたのか [PR]

その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧