進路を決める。職を決める。適正とは何か?キャリアカウンセラーから話を聞きました。
茅ヶ崎市議”えびけん”こと海老名けんたろう。今日は県立高校でキャリアカウンセラーをされていた方と、神奈川県の緊急雇用基金で就職支支援指導員として働かれている方と話を聞かせていただきました。
「県立高校におけるキャリアカウンセラーの役割」
ということで、その実態と現実の問題点についての話と、それに伴う意見交換でした。
神奈川県の県立高校10校にキャリアアドバイザーという形で配置されています。
役割としては、もともとの役割について話を聞いていくと、
「職業体験の受け入れ先の開拓」
のためという感じですが、実体としては、進路(就職なのか、進学なのか)という相談や、中退しかかっている生徒の対応など多岐にわたっていました。
非常に多岐にわたる中、高卒の就職については非常に厳しい状況にあるとのことです。
求人数 2009年 262社
2010年 199社
神奈川県若年者合同就職面接会 約120社中 高卒受験可能としたのは15社
※1割程度という現実
という厳しき現実の中、その採用試験も面接のみだけでなく、様々な選考を行うようになり、適性試験も行われるということで、高校生の就職に対する意識付けや、職業観をどう形成するかが重要で、それを高校の教育現場で担うのが、キャリアアドバイザーとのことです。
その高校生の人生を左右する可能性もある非常に責任重大が仕事だといえます。
しかし、このキャリアアドバイザーには、大きく分けて2点問題があるとのことで
(1)通年雇用ではなく4~9月雇用
(2)配置されるキャリアアドバイザーは、これといった資格がなくてもいい
※キャリアカウンセラーやキャリアコーディネーターは資格とのこと
<問題点1 通年雇用ではない>
年間契約ではないというのは、正直大きな問題だと思います。高校生の進路は9月で決まってしまうわけではないです。今でもニュースで高卒の就職活動が話題に上がります。少なくとも1年を通して関わらなければならないのではないでしょうか。
9月以降などは、神奈川県では緊急雇用で就職支援指導員を雇用して、そちらで対応している模様なのですが、進学や就職といった相談をする高校生の側からすれば、途中から担当が変わってしまうのは、また一から人間関係の作り直しということでよくないと私は思います。
<問題点2 配置されるキャリアアドバイザー>
キャリアカウンセラーやキャリアコーディネーターは資格なんだそうです。しかしこの神奈川県で配置されているキャリアアドバイザーは、必ずしもこういった資格をとった方でなくてもOKということだそうです。
正直、キャリアを考えるのは、高校生でなくても大人でも結構難しいものです。そのアドバイスを行う人にはやはり行えるだけの資質が必要であり、その資質を客観的に示す一つの指標が資格であると思います。まったくないとなるとどうなるのか問題だと思います。
この2点の問題から、いわゆるプロとして資格を持っているキャリアカウンセラーやキャリアコーディネーターは、高校ではなく、週刊ダイヤモンドなどで、就職にいい大学といった形で評価が出されてしまう大学の就職課などに流れていくのが多いんだそうです。
また、どうもこのキャリアアドバイザーの存在について、高校で保護者などにあまり周知をされていない実態もあるそうで、いろいろな意味で人材を有効に活用できていないことが分かりました。
他にもさまざまな問題について意見交換をし、そして進め方について私なりにアドバイスをさせていただきました。私自身、高校生たちのこれからに本当に役立つ形で、このキャリアアドバイザー制度が展開されていけばと思っています。
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茅ヶ崎市議会議員 海老名けんたろう
「県立高校におけるキャリアカウンセラーの役割」
ということで、その実態と現実の問題点についての話と、それに伴う意見交換でした。
神奈川県の県立高校10校にキャリアアドバイザーという形で配置されています。
役割としては、もともとの役割について話を聞いていくと、
「職業体験の受け入れ先の開拓」
のためという感じですが、実体としては、進路(就職なのか、進学なのか)という相談や、中退しかかっている生徒の対応など多岐にわたっていました。
非常に多岐にわたる中、高卒の就職については非常に厳しい状況にあるとのことです。
求人数 2009年 262社
2010年 199社
神奈川県若年者合同就職面接会 約120社中 高卒受験可能としたのは15社
※1割程度という現実
という厳しき現実の中、その採用試験も面接のみだけでなく、様々な選考を行うようになり、適性試験も行われるということで、高校生の就職に対する意識付けや、職業観をどう形成するかが重要で、それを高校の教育現場で担うのが、キャリアアドバイザーとのことです。
その高校生の人生を左右する可能性もある非常に責任重大が仕事だといえます。
しかし、このキャリアアドバイザーには、大きく分けて2点問題があるとのことで
(1)通年雇用ではなく4~9月雇用
(2)配置されるキャリアアドバイザーは、これといった資格がなくてもいい
※キャリアカウンセラーやキャリアコーディネーターは資格とのこと
<問題点1 通年雇用ではない>
年間契約ではないというのは、正直大きな問題だと思います。高校生の進路は9月で決まってしまうわけではないです。今でもニュースで高卒の就職活動が話題に上がります。少なくとも1年を通して関わらなければならないのではないでしょうか。
9月以降などは、神奈川県では緊急雇用で就職支援指導員を雇用して、そちらで対応している模様なのですが、進学や就職といった相談をする高校生の側からすれば、途中から担当が変わってしまうのは、また一から人間関係の作り直しということでよくないと私は思います。
<問題点2 配置されるキャリアアドバイザー>
キャリアカウンセラーやキャリアコーディネーターは資格なんだそうです。しかしこの神奈川県で配置されているキャリアアドバイザーは、必ずしもこういった資格をとった方でなくてもOKということだそうです。
正直、キャリアを考えるのは、高校生でなくても大人でも結構難しいものです。そのアドバイスを行う人にはやはり行えるだけの資質が必要であり、その資質を客観的に示す一つの指標が資格であると思います。まったくないとなるとどうなるのか問題だと思います。
この2点の問題から、いわゆるプロとして資格を持っているキャリアカウンセラーやキャリアコーディネーターは、高校ではなく、週刊ダイヤモンドなどで、就職にいい大学といった形で評価が出されてしまう大学の就職課などに流れていくのが多いんだそうです。
また、どうもこのキャリアアドバイザーの存在について、高校で保護者などにあまり周知をされていない実態もあるそうで、いろいろな意味で人材を有効に活用できていないことが分かりました。
他にもさまざまな問題について意見交換をし、そして進め方について私なりにアドバイスをさせていただきました。私自身、高校生たちのこれからに本当に役立つ形で、このキャリアアドバイザー制度が展開されていけばと思っています。
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茅ヶ崎市議会議員 海老名けんたろう
by ebiken-chigasaki
| 2010-11-02 22:20
| 議員活動