茅ヶ崎市議”えびけんの政治”日記 by 茅ヶ崎市議会議員 海老名けんたろう

茅ヶ崎市議会議員”えびけん”こと、海老名けんたろう(松下政経塾出身)の茅ヶ崎市議活動日記。メールはebiken72@gmail.comまで
二大政党制批判論を読んで 神奈川も地域政党が必要なんではないか

二大政党制批判論 もうひとつのデモクラシーへ (光文社新書)

吉田 徹 / 光文社

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 茅ヶ崎市議”えびけん”こと海老名けんたろうです。前回読み終えた「世論の曲解」に続き、政党や選挙に絡む本として読みました。

 以前、メディアで、二大政党制についての言及があり、時代は二大政党制というような感がありましたが、私は、正直二大政党制については疑問がありました。その疑問について、疑問が晴れるというよりも、やっぱりそうだ。二大政党制がいいのではないという確信に至った1冊です。

 55年体制が崩れるまでは、自民党の中で、派閥による政権交代がなされてきました。その中において、野党はその自民党政権を批判するための組織として機能するも、政権を担えるような形ではありませんでした。確かに派閥内での政権交代を行ってきたとはいえ、それでは、パラダイムチェンジ的な意味での対応は難しいのだと思います(大きな部分では同じなため)。

 どのように選挙そして政党政治を変えていくのかという政治改革論議や、諸外国の政党政治との比較の中で、二大政党制も一つのデモクラシーであること、というよりも実はかなり特殊な条件がそろわないとできないということがわかります。

 二大政党制ということは、少なくとも国民を二分するだけの断層(たとえば、大きな政府 VS 小さな政府 や、自由 VS 平等)というような形でなければなりません。

 私は、日本はそういった二分は難しい。それは日本だけでなく世界においても、生物多様性という言葉があるように、本当に多様であり、二大政党制では、正直本当にその多様さにこたえることができるのかといったら疑問です。また、この本の指摘にある通り、二大政党制だと、どちらも勝つために、一番有権者層の多い中道によることになり、あまり違いが判らなくなってしまうという可能性もあります(1対1で確実に勝つためには、ニッチではなく王道でなければならないため)。

 やはり、多様性ということから、多様な民意を反映させるということから考えると多党制がよりましだと私は思います。

 政党は、世界史レベルで確認すると、社会の断層において、その両側のそれぞれが組織化されることで形成されてきました。
  貴族 VS 資本家(中産階級)
  資本家 VS 労働者
  経済活動 VS 環境

 この断層を考えた場合、今の日本の政党がそういった意味での断層で構成されているのかというと疑問がわきます。実際に、自民党・民主党・みんなの党のキーパーソンは、自民党出身です。正直そういった意味では何が断層なのかわかりづらい。むしろ権力闘争の面で、その組織を飛び出して形成されているというほうが妥当するのではないでしょうか?この本を読むと改めて、日本の国政を中心とした政党の在り方について疑問を抱きます。
 
 私自身、今の地方政治との関係でみると、ある意味断層を見出すとしたら、中央重視型(中央統率型) VS 地方重視型(地方アメーバ型)なんだと思います。だからこそ、大阪での大阪維新の会や、名古屋の減税日本という地域政党が誕生するんだと思います。そして神奈川もやはりどの中央政党に対しても、是々非々でつきあう地域政党が求められているんだと改めて思いました。

二大政党制批判論 もうひとつのデモクラシーへ (光文社新書)

吉田 徹 / 光文社

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by ebiken-chigasaki | 2011-01-07 18:02 | 読書記録
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