地域通貨のシンポジウム
引き続き、1月31日の報告。「地域通貨の今とこれから」のシンポジウムです。
コーディネーター:加藤信吾
パネリスト :森野栄一(経済評論家、ゲゼル研究主宰)
西島あきら(伊東地域通貨「温銭」代表)
中丸正博 (ちがさき地域通貨C-リングクラブ代表)
による開催されました。
まずは、中丸正博(ちがさき地域通貨C-リングクラブ代表)氏から、茅ヶ崎における取組について
地域通貨はもともと茅ヶ崎市商店会連合会で勉強会を開き、研究していた。それを茅ヶ崎銀座商興会が引き継ぎ、千葉のピーナッツを視察するなどをし、6年前にこのC-リングを実現させようと動いていた。
発足後、2年前に、コーディネーターの加藤氏より伊東市との地域通貨交流の提案を受け、実際に交流することとなった。
またエコキャップ運動もあわせて展開しており、平成20年9月~22年1月までに56,680個集めた。
※400個=10円 800個(20円)でポリオワクチン1本分になる。
次に、西島あきら(伊東地域通貨「温銭」代表)氏から、伊東における取組について
ネーミングとしては、伊東温泉の「温泉」と地域の心温かい交流実現の思いをこめて「温銭」と名づけたそうです。
平成18年から実働6年、準備に2年。「エンデの遺言」や渋谷の地域通貨の取組を研究した。考え方としては、1,000円に対して1割分地域通貨が使えるとして、そうなると900円と100温銭という形になるのだが、ここで
「100円割り引いたんだ」 ではなく
「100温銭で900円もたらされた」 と考えるということでした。
この考え方にどう転換できるか、それがまさに地域通貨普及の大きな転換点になるんではないかと私も思いました。
また、伊東自身は観光客誘致も必要なので、他の地域との地域通貨交流も取り組んでいて、茅ヶ崎のC-リングとは平成21年に交流調印を行ったが、先行事例研究した渋谷の地域通貨とも交流をしているとのことでした。ちょっとオーバーに言うと、江戸時代の藩札の藩外流通なんでしょうか???
また、大学生のゼミ受け入れにも熱心で、その受け入れに地域通貨を利用しているということでした。
その後、町田の取組やコーディネーターの発言のあと、森野先生の話として
「ポイント付与も、安売りも、地域通貨も損金処理で一緒なんだ!」
という発言は私にとっては目からうろこのような感じでした。
ポイントは付与した分、安売り値引きは、その値引いた金額分、地域通貨使用の場合はその券面金額分、損金処理するだけということからすると、ものを売る側からすれば、その損部分をどう売り上げにつなげるのかという選択肢として地域通貨も存在しうるということなんだろうと思います。
その後のやりとりにおいても、西島氏からは、地域通貨で設けるというよりも人の和・環を作っていくことを強調していました。その和・環を作るうえでのツールとして地域通貨というのが大きな役割を果たしているということでした。
確か、日曜夜のNHKで、「無縁死」の特集がなされていました。「人間の最大の避難先は人間である」ということから考えると、いかに地域内において人の和・環を作るのが大事なことなのか、その役割を果たすもののひとつとして地域通貨が存在していると考えるべきなんだろうと思いました。
コーディネーター:加藤信吾
パネリスト :森野栄一(経済評論家、ゲゼル研究主宰)
西島あきら(伊東地域通貨「温銭」代表)
中丸正博 (ちがさき地域通貨C-リングクラブ代表)
による開催されました。
まずは、中丸正博(ちがさき地域通貨C-リングクラブ代表)氏から、茅ヶ崎における取組について
地域通貨はもともと茅ヶ崎市商店会連合会で勉強会を開き、研究していた。それを茅ヶ崎銀座商興会が引き継ぎ、千葉のピーナッツを視察するなどをし、6年前にこのC-リングを実現させようと動いていた。
発足後、2年前に、コーディネーターの加藤氏より伊東市との地域通貨交流の提案を受け、実際に交流することとなった。
またエコキャップ運動もあわせて展開しており、平成20年9月~22年1月までに56,680個集めた。
※400個=10円 800個(20円)でポリオワクチン1本分になる。
次に、西島あきら(伊東地域通貨「温銭」代表)氏から、伊東における取組について
ネーミングとしては、伊東温泉の「温泉」と地域の心温かい交流実現の思いをこめて「温銭」と名づけたそうです。
平成18年から実働6年、準備に2年。「エンデの遺言」や渋谷の地域通貨の取組を研究した。考え方としては、1,000円に対して1割分地域通貨が使えるとして、そうなると900円と100温銭という形になるのだが、ここで
「100円割り引いたんだ」 ではなく
「100温銭で900円もたらされた」 と考えるということでした。
この考え方にどう転換できるか、それがまさに地域通貨普及の大きな転換点になるんではないかと私も思いました。
また、伊東自身は観光客誘致も必要なので、他の地域との地域通貨交流も取り組んでいて、茅ヶ崎のC-リングとは平成21年に交流調印を行ったが、先行事例研究した渋谷の地域通貨とも交流をしているとのことでした。ちょっとオーバーに言うと、江戸時代の藩札の藩外流通なんでしょうか???
また、大学生のゼミ受け入れにも熱心で、その受け入れに地域通貨を利用しているということでした。
その後、町田の取組やコーディネーターの発言のあと、森野先生の話として
「ポイント付与も、安売りも、地域通貨も損金処理で一緒なんだ!」
という発言は私にとっては目からうろこのような感じでした。
ポイントは付与した分、安売り値引きは、その値引いた金額分、地域通貨使用の場合はその券面金額分、損金処理するだけということからすると、ものを売る側からすれば、その損部分をどう売り上げにつなげるのかという選択肢として地域通貨も存在しうるということなんだろうと思います。
その後のやりとりにおいても、西島氏からは、地域通貨で設けるというよりも人の和・環を作っていくことを強調していました。その和・環を作るうえでのツールとして地域通貨というのが大きな役割を果たしているということでした。
確か、日曜夜のNHKで、「無縁死」の特集がなされていました。「人間の最大の避難先は人間である」ということから考えると、いかに地域内において人の和・環を作るのが大事なことなのか、その役割を果たすもののひとつとして地域通貨が存在していると考えるべきなんだろうと思いました。
by ebiken-chigasaki
| 2010-02-02 17:29
| 視察・勉強