上げ底の心理
先日テレビで上海万博の模様が映されている中、北朝鮮館が映っていました。その北朝鮮館には、「PARADISE FOR PEOPLE」とありました。国自らが、自らを天国と称しています。
また、今年の大河ドラマ「龍馬伝」は大当たりのようですが、ある国会議員が自らは坂本龍馬の血縁関係があり、自分が現代においてその役割を果たすという自称「龍馬」とでもいう発言をなさっていました。
私は、こういった自称で、天国と言ったり、自称で、XXの龍馬といったりするのを見ておもうのですが、こういうのって、本当はそれとは程遠いんだけど、そう見てもらいたい。そう見てもらうことで自分の価値を底上げしたいという心理があるんではないかと思っています。
本当にそこが天国であるならば、まわりが自然と言うようになると思うんです。
人物を自称するのも同じで、本当にそうであるならば、別に自称しなくても、そのようにたとえられるようになるんではないでしょうか。
私は、歴史上に人物を憧れたり、尊敬したり、目指したりするのと、自称するのは違うと思っています。自称するのは、現実の違いを自称することで底上げしたい心理があると思っています。まさに「上げ底の心理」なんだと思います。
今年は、大河ドラマのおかげで自称「坂本龍馬」が現れると思うんですが、大河ドラマ終わったらどうするんでしょうね。そのときもその自称を続けられるのか、ブームに乗っただけで違うのか、どちらなんでしょう。
北朝鮮館の「PARADISE FOR PEOPLE」についても、それを外に宣伝することよりも、国内を向いて対応して、本当に外からうらやましいと思われる。メディアや研究者から、たとえば教育でフィンランドが取り上げられたり、スウェーデンが福祉で取り上げられるようになるような取組をまずすべきだろうと思います。
松下政経塾時代に、板門店(韓国と北朝鮮の国境にある軍事境界線上の村)に韓国側から行ったことがあります。その韓国に見えるように綺麗な集落が作られていました。ガイドいわくそこには北朝鮮の人は住んでおらず、板門店にくる人たちにいいように見えるように作られたものだとのことでした。またその集落には大きな看板が立っていて、書いてある内容は忘れたんですが、北朝鮮館の「PARADISE FOR PEOPLE」と同じような意味の宣伝文句でした。そういった国レベルでの涙ぐましい努力を見て、逆にうすら寒いものを感じました。
私も尊敬や憧れる人、また目指したいと思う人がいますが、自称はしません。畏れ多いし、私は私ですから
また、今年の大河ドラマ「龍馬伝」は大当たりのようですが、ある国会議員が自らは坂本龍馬の血縁関係があり、自分が現代においてその役割を果たすという自称「龍馬」とでもいう発言をなさっていました。
私は、こういった自称で、天国と言ったり、自称で、XXの龍馬といったりするのを見ておもうのですが、こういうのって、本当はそれとは程遠いんだけど、そう見てもらいたい。そう見てもらうことで自分の価値を底上げしたいという心理があるんではないかと思っています。
本当にそこが天国であるならば、まわりが自然と言うようになると思うんです。
人物を自称するのも同じで、本当にそうであるならば、別に自称しなくても、そのようにたとえられるようになるんではないでしょうか。
私は、歴史上に人物を憧れたり、尊敬したり、目指したりするのと、自称するのは違うと思っています。自称するのは、現実の違いを自称することで底上げしたい心理があると思っています。まさに「上げ底の心理」なんだと思います。
今年は、大河ドラマのおかげで自称「坂本龍馬」が現れると思うんですが、大河ドラマ終わったらどうするんでしょうね。そのときもその自称を続けられるのか、ブームに乗っただけで違うのか、どちらなんでしょう。
北朝鮮館の「PARADISE FOR PEOPLE」についても、それを外に宣伝することよりも、国内を向いて対応して、本当に外からうらやましいと思われる。メディアや研究者から、たとえば教育でフィンランドが取り上げられたり、スウェーデンが福祉で取り上げられるようになるような取組をまずすべきだろうと思います。
松下政経塾時代に、板門店(韓国と北朝鮮の国境にある軍事境界線上の村)に韓国側から行ったことがあります。その韓国に見えるように綺麗な集落が作られていました。ガイドいわくそこには北朝鮮の人は住んでおらず、板門店にくる人たちにいいように見えるように作られたものだとのことでした。またその集落には大きな看板が立っていて、書いてある内容は忘れたんですが、北朝鮮館の「PARADISE FOR PEOPLE」と同じような意味の宣伝文句でした。そういった国レベルでの涙ぐましい努力を見て、逆にうすら寒いものを感じました。
私も尊敬や憧れる人、また目指したいと思う人がいますが、自称はしません。畏れ多いし、私は私ですから
by ebiken-chigasaki
| 2010-04-28 10:34
| 雑感